都祁は「つげ」と読みます
聞きなれない都祁という地域は、実は奈良市にあります。
奈良県北東部に位置し奈良市東側の山間地域です。
この地域は、大和高原と呼ばれ標高が400m~500メートルありスズランの群生地の最南端の地域です。奈良盆地と比べて気温が3℃程違い夏は涼しく過ごしやすいですが、冬場は近畿地方でも1~2番を争う寒さで東北地方に近い気候になります。
この地域は歴史が古く、縄文時代まで遡り大和地方(奈良県)の中でも最も早い時期に人が住み着きました。そして、大和朝廷に統一されるまで独自の文化を育み「鬪鶏国(ツゲコク)」として存在していました。「ツゲ」と言う名前は、日本最古の書物である「古事記」の中にも記してあります。
「都祁」の語源は古代朝鮮語の「都祈野(トキノ)」から由来していて、日の出を意味しています。奈良の東にある地域なので、平安京・藤原京を照らす太陽が昇る地域を指していたのかもしれません。